裁判員裁判 法廷技術の研修講師を担当

今週,東京弁護士会刑事弁護委員会により司法修習生の方に対する裁判員裁判における法廷技術の研修が行われました。
東京ディフェンダー法律事務所からは,藤原大吾弁護士と山本衛弁護士が研修の講師を担当しました。

藤原大吾弁護士からは,冒頭陳述についての講義を行いました。
冒頭陳述では,検察官と弁護士が,それぞれの立場で事件の説明を行います。
裁判の初日に行われる手続です。
緊張感がある中,法律や刑事裁判の専門家ではない一般市民の裁判人の人たちにも十分に理解してもらえるような説明が求められます。
講義では,どのような内容をどのように語れば,分かりやすく裁判員にも弁護人がイメージする事件の説明を理解してもらえるかについて,お話ししました。

山本弁護士からは,主尋問についての講義を行いました。
主尋問では,証人や被告人として刑事裁判を受けることになった依頼者に,法廷で弁護士から質問し事実を語ってもらいます。
語る主人公は証人や依頼者であって,質問を行う弁護士ではありません。
証人や依頼者自身に,裁判員にも事実を分かりやすく語ってもらうために,どのような構成で,どのような事柄について,どんな聞き方をするのかについて,お話ししました。

そして,実際に受講した司法修習生に,模擬の刑事事件の記録ををもとに,実際に冒頭陳述や主尋問を行ってもらい,講師から問題点や改善点を指摘し講評を行いました。

東京ディフェンダー法律事務所では,特に裁判員裁判の弁護活動に力を入れています。
自身の弁護技術の研鑽のみならず,他の弁護士の法廷弁護技術の向上のためにも研修の講師なども積極的に担っております。

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