当事務所の坂根真也弁護士が、師走トオルさんの小説『無法の弁護人 法廷のペテン師』(KADOKAWA)の法律監修をさせていただきました。
http://www.kadokawa.co.jp/product/321511000634/
内容は、「理想に燃える主人公の新人弁護士の本多は、初めての刑事裁判で依頼者がこのままでは負けてしまうと悩んでいた。そこで、紹介されて相談したのは、他人のウソを見破れるという通称“悪魔の弁護人”だった・・・」というものです。
小説のほとんどは法廷での尋問シーンです。
ライトノベルというジャンルに分類され、とても読みやすく、迫力ある尋問シーンに、所内の弁護士・事務局らも早速読んで、楽しませていただきました。
実際の裁判員裁判でも、「直接法廷で耳で聞いて理解し、判断する」という考えのもと、証人尋問が多く実施されています。
その傾向は年々強くなっております。
昔は「供述調書」という紙にまとめたもので代用することもありましたが、今は直接法廷で話してもらおう、ということになっています。
最近は、裁判員裁判以外の事件についても、直接法廷でお話をしていただくことがよい、とされつつあります。
そのような流れの中で、ますます弁護人の尋問技術が必要不可欠となっています。
この小説はもちろんフィクションですので、そういう前提での尋問となっていますが、
「尋問の技術によって裁判の結果が左右されうる」ということは現実に通じるところがあると思います。
当事務所の弁護士は、皆、尋問技術について自身で研鑽を積むとともに、弁護士会などで、尋問技術に関する講師も努めております。
少しでも依頼者の方にとってベストな結果につなげられるよう尽力いたします。