当事務所の坂根が,東京法廷技術アカデミー主催で行われた量刑事件の法廷弁護技術研修に講師として参加しました。
東京法廷技術アカデミーは,弁護士の法廷技術の向上を目的として設立された社団法人で,弁護士向けの実践的研修を定期的に行っています。
これまで日弁連や各弁護士会などでも法廷技術の研修は行われてきましたが,いずれも否認事件を素材とするものでした。
しかし実際の事件では,犯罪の成立は争わず科される刑(量刑)が裁判のテーマである事件も数多くあります。
そこで今回は、量刑事件を素材にした法廷弁護技術の研修を行いました。
おそらくこのような研修は初めてだと思います。
刑事弁護で著明な大阪の後藤貞人弁護士を特別ゲストとして招き,後藤先生の担当された事件を素材にして4日間の研修でした。
量刑事件は,犯罪を争わないことから一見簡単なように思われがちですが,どのような刑を科すべきか,刑を決めるにあたってどのような事情を考慮すべきかなど,とても難しい問題です。
研修は熱心な若手受講者による意欲的な取り組みにより,とても充実したものになりました。
今後も,多様な事件に対応できる弁護士を育成するために研修に取り組んでいきたいと思います。