赤木竜太郎弁護士が,東京弁護士会が主催し8月28日に実施された,弁護士向けの研修である「身体拘束からの解放のための弁護活動」の講師をつとめました。
この研修は,捜査段階における勾留を争うための弁護活動に特化したものです。一方的な講義だけではなく,具体的な事案を設定し,受講生に実演をしてもらいながら,実践的な技術を身に着けてもらうことを目標にしました。受講生には,被疑者の家族から事情を幅広く聴取して,陳述書にまとめる作業や,準抗告申立書に添付する資料の探し方,準抗告申立書の構成の検討などに取り組んでもらいました。少人数ながら,緊張感のある研修となりました。
捜査段階の不当な勾留は,被疑者やその家族の生活を破壊し,また公判のために充実した準備を行うことを困難にします。勾留を争い,被疑者を身体拘束から解放する活動は極めて重要です。受講生の皆さんには,本研修で身に着けた技術を,少しでも実際の事件で発揮してもらいたいと思います。