先日,当事務所の弁護士が担当した強盗致傷事件で,求刑から相当期間,刑が減刑された事例がありました。
今回の事件
事件は,連続で路上強盗を起こした事件で,軽い部類の事件ではありませんでした。
強盗致傷事件は重い罪なので,裁判員裁判で審理されます。
その事例は共犯者のたくさんいる事件でした。依頼人が共犯者の中で役割が大きくなかったことを,共犯者の証人尋問で明らかにし,裁判所に伝えました。
被害者の方々とは示談をし,その結果を裁判で明らかにしました。
そのような事情をもとに,過去の裁判で下された刑とのバランスを引き合いに出して,相当の減軽を求めました。
裁判員裁判における量刑の主張方法
裁判員裁判で刑の重さが問題となる事件では,量刑の考え方を正確に理解し,過去に同じような事件で下された刑の重さを参照しながら,論理的に減軽を主張していくことが重要です。
一見して悪質な事件でも,過去の裁判で下された刑の中での位置づけを適切に分析することによって,重い求刑にとらわれることなく,裁判所を説得することができます。
上の事件は,このような弁護活動が実った事例といえるかもしれません。
強盗致傷事件は,裁判員裁判で審理される重い罪ですが,法律で定められた刑の幅より短期の刑や,執行猶予判決が下されることも珍しくない事件の種類です。
刑の減軽や執行猶予の獲得のためには,裁判員裁判における法廷技術を駆使し,説得力のある法廷活動をすることが必要です。
強盗致傷の弁護は,裁判員裁判に特に力を入れている当事務所までご相談下さい。