10月9,10日と東京法廷技術アカデミー主催の反対尋問研修が行われ,坂根が講師を務めました。
東京法廷技術アカデミーの反対尋問研修
東京法廷技術アカデミーは,刑事裁判における法廷技術の研修を行う社団法人で,これまで多数の受講者を迎えてきました。
今回は,反対尋問に特化した研修です。飯田橋のTKC本社内にある東京法廷技術アカデミー法廷教室で,実際の裁判と同じ環境で行われました。
受講者は予め記録を検討し,被害者や目撃者に対し反対尋問を行いました。無罪を主張する事件で,反対尋問の成否で結論が左右される事件です。
講師の一人が証人役をし,実際の尋問のように曖昧なことを言ったり,答えをはぐらかしたり,想定にない証言をしたりすることに対し,どのように反対尋問すべきかを検討しました。
反対尋問の技術は実践で学ぶ
多くの若手弁護士にとって,反対尋問に対して苦手意識があります。
分かりやすく言えば,目の前の証人に対して証言が間違っていることを尋問で明らかにしていくために,何をどのように聞けばいいか難しいからです。
しかし反対尋問にも基本的な技術があり,それは学ぶことが出来ます。
反対尋問の技術を学ぶには,実践しかありません。いくら講義で技術はこうだと教えられても実践でそのまま活かすことは難しいでしょう。
今回のような実践型の研修において失敗していくことで,反対尋問の技術が身についていくものと思います。