当事務所の坂根真也弁護士が、東京弁護士会で反対尋問の研修の講師を務めました。
今回の研修は、実際に法廷での反対尋問で使うメモをどう作るか、もっと広く反対尋問の準備をどうやって行うか、ということを内容とした研修でした。
反対尋問は準備が重要
反対尋問は、検察官側の証人に対して行います。検察官側の証人は、通常、弁護人側から見れば、敵対的な立場の証人です。当然、法廷での証言を完璧に予測することは難しいですし、しかも、証人が法廷で話すことがこちらに不利に作用することも多い証人です。きちんと準備をして臨まなければ、効果的な反対尋問をするチャンスをふいにしてしまいます。
研修では、実際の事件を題材に、模擬の証人役を用意し(当事務所の山本弁護士が担当しました)、実際に受講生が尋問を行ってみる形式で行いました。証人に反発されたり、証人に言い訳をされたり、予想外の証言をされたりする中で、自分の準備はどうだったのか、自分の反対尋問のメモは十分なものであったか、検討しました。
こうした、実践的な研修がもっともっと行われれば、弁護士全体の反対尋問のスキルが上がっていくはずです。当事務所は、こうした研修を積極的に担います。