弁護士の接見というのは,通常,依頼人と1対1で行われます。
誰かに見てもらったり,その技術について語られることは,あまりありません。
しかし,接見は,依頼人から事情を聴取する初めての機会であり,そして,事件の最後まで行われるものです。依頼人から正しく事情聴取する能力は,必ず必要です。
また,接見では,依頼人に,取調べに対するアドバイスをしなければなりません。弁護人が自信をもってアドバイスできなければ,依頼人が適切に黙秘権等を行使することはできません。
こうした技術を高めるため,ここ数年前くらいから,東京弁護士会では接見の研修を実施しています。
実際に受講生に接見を実演してもらい,これに対するコメントをして,受講生に接見の技術を伝えます。
今回,当事務所の山本衛弁護士が,東京弁護士会の接見研修で講師を務めました。閉ざされた空間で行われる接見の技術について,今後も弁護士同士でもっともっと語られるべきだと思います。