日弁連での法廷技術研修
日本弁護士連合会では,ここ数年,8月のお盆周辺の期間を利用して3日間にわたる大規模の刑事弁護研修を行っています。研修の内容としては,ひとつの事件を題材として,その事件の弁護人を実際に担当したらどのような法廷活動を行うかを考え,実践する研修です。受講生の弁護士は,実際に法廷で行うような弁論や証人尋問を研修の場で実践して見せ,これに対して講師がコメントをするような形式をとります。8月といえば,裁判所や検察庁は夏期長期休暇を取ることが多く,これに伴って休みをとる弁護士も多い時期です。このような時期に,休みを返上して研修に来るのですから,やる気のある受講生が多いのがこの研修です。
こうした研修を重ねて,自分自身の法廷弁護技術を磨くことは,実際の法廷での弁護活動に直結します。実際の法廷では,弁護人の証人尋問の1問1問が,あるいは弁護人の弁論の一言一言が,勝負を分けることも少なくありません。法廷弁護技術の向上は,法廷で依頼人のために最良の弁護活動を行うための第一歩です。
今年も,当事務所からは山本弁護士がこの研修の講師を務めました。講師の側にとってもタフな研修ですが,当事務所の弁護士は日頃から積極的にこのような実践的研修の講師を務めています。