法廷弁護技術の講師
当事務所の山本衛弁護士が、愛知県弁護士会の弁護士を対象とした刑事弁護研修の講師を担当しました。
研修は、2日がかりの研修でした。一冊の模擬の刑事事件記録をもとに、受講生となる弁護士が準備をし、実際に法廷で行う活動(たとえば、証人尋問など)を実演します。その実演に対して、講師が、「ここをこうすればもっとよくなる」という指摘をして、受講生となる弁護士の技術向上を目指します。
このような研修は、「法廷技術研修」と呼ばれています。裁判員裁判をはじめ、刑事弁護の法廷での弁護活動には、こうした研修を通じて学ぶことのできる技術を身に着けることは不可欠です。
裁判員裁判の実施をきっかけとして発展してきたこの「法廷技術研修」ですが、すでに各地に広まり、熱心な若手弁護士の間でも、法廷弁護技術はかなり広まってきました。困難事件に取り組む刑事弁護士のためのプロフェッショナルな技術というよりは、むしろ刑事事件に取り組む弁護士は身につけておかなければならない必要最低限の技術という位置づけにかわりつつあります。
私たちは、こうした弁護士会全体の技術の向上をリードする立場として、これからも積極的に研修の講師を担っていきます。