先週末,弁護士ドットコム主催の研修「戦略的被告人質問」の講師を,当事務所の山本弁護士が担当しました。
被告人質問の重要性
被告人質問は,我々の依頼人が裁判で話をするための重要な機会です。法廷では,自分で自由に語るのではなく,弁護人や検察官,裁判官が質問するという形をとります。そこで,弁護人には,依頼人の主張を効果的に伝える質問の戦略や技術が必要になるのです。
研修では,まず量刑事件について量刑事情を効果的に話すための被告人質問の技術をお話ししました。量刑の考え方である行為責任を意識しなければならないこと,これをもとにケースセオリーを立てることなどが重要であることや,捜査機関の作った供述調書の危険性について話しました。
否認事件についての被告人質問での注意事項や,そもそも被告人質問をしないという選択肢についても,具体例を交えながらお話ししました。
受講生の方々も熱心に参加してくれ,とても活気のある研修になりました。