「他の事務所で元検察官の方を選任した方が不起訴になりやすいとアドバイスされました」
というお話をされる方がいらっしゃいます。
“もともと検察官だったから検察官にコネがあるのではないか”という気持ちをもつことはよく理解できます。
しかし、残念ながら、そのようなことは一切ありません。
もちろん、検察官も、人間ですから、一見、「先輩」を尊重する態度はとってくれることもあるかもしれません。しかし、それが処分に反映することはありません。
元検察官の弁護士の中にもいろんな方がいますが、中には、元検察官のときと同様、「とにかくすべてしゃべったほうがよい」というアドバイスをされる方もいます。それ以外にも、刑事弁護人として行うべき対応とはかけ離れたアドバイスをされる方も残念ながらいらっしゃいます。それは非常に危険なことです。
弁護士を選ぶ際には、元検察官であるかどうか、ではなく、刑事弁護人としての能力を見極めてください。