当事務所の弁護士が担当していた殺人事件で、依頼人が不起訴処分となりました。
以前コラムで紹介した通り、日本における殺人事件では、通り魔的な事件でなく、家族等のトラブルを発端とする事件が多くなっています。
そして、家族等のトラブルを発端とする事件では、やはり、事件になった背景にそれなりの事情があるケースがほとんどです。
事件の背景
当事務所の弁護士が担当していた事件も、背景となった事情があった事件でした。事件当日も、死なせてしまった方からひどい暴力を受けていました。身を守ろうとしてとっさに行った行為が、相手を死なせるという不幸な結果になってしまったものでした。
このような事件では、一般の方も聞いたことがあるかもしれませんが「正当防衛」が成立する可能性があります。身を守るためにやむを得ずにした行為だとされれば、罪にならないのです。
不起訴に向けた弁護活動
弁護人に選任された後、毎日接見に行き、依頼人を励まし、捜査機関の取調べに対する対応を助言しました。重大な事件では、取調べに対する対応はかなり重要になります。ひどい取調べには抗議もしました。
また、依頼人の関係者などから事情を聞き、現場に赴くなど、弁護側独自の証拠収集活動を行いました。
その後、依頼人は、いったん処分保留という形で釈放されました。しばらくして、依頼人は不起訴処分となりました。
罪の名前として重大な事件でも、必ず重い処罰になるとは限りません。
弁護活動次第では、不起訴、刑の減軽や執行猶予、無罪判決を狙える事件も多くあります。
当事務所は、このような重大事件の弁護に特に力を入れてきました。
万が一、ご家族などが重大事件の疑いをかけられた場合には、当事務所までぜひご依頼ください。