接見とは、逮捕された被疑者(容疑者)に会いに行き、面会することをいいます。
接見の技術
接見は、すべての弁護活動の基本中の基本になるものです。
接見は、ふつうの弁護士であれば、だれもが一度は行ったことがあります。接見は、ご依頼人に会って話を聞くことですから、弁護士であれば誰でもできると思われがちです。
しかし、接見にも、きちんとした専門的技術が必要です。
一つの例をあげましょう。Xさんは、Vさんに痴漢をしたという疑いで逮捕されました。そこへ、弁護士が接見をしました。
A弁護士は「あなたがVさんに触ったのは間違いないんですか?」と聞きました。Xさんは「はい」と答えました。A弁護士は、「それなら反省と示談が重要です」といって、Xさんに反省を促して、Xさんが日頃から一生懸命貯めていたお金の話を聞き始めました。
B弁護士は「電車を下ろされる前、何が起こったか説明してください」と聞きました。Xさんはこう答えました。「突然腕をつかまれたんです。確かに目の前に女の人がいて、僕の手は女の人に触っていたかもしれません。でも、私は立ちながら手を下ろしていただけで、わざと触ってなんていません」B弁護士は、Xさんの無実を晴らすべく、Xさんに取調べを受ける際の対応について助言を始めました。
接見に必要な「事実を正確に聞き出す技術」
違いがおわかりいただけたでしょうか?Vさんに触っていたかもしれないという同じ話に見えても、本人の話をどれだけ正確に聞き出せるかは、聞き方ひとつで大きく変わるのです。
もちろんここに挙げたのは一例です。接見して何を聞くべきか、接見して何をすべきか。接見にも確かな刑事弁護の技術が必要です。
当事務所の弁護士は、日頃より、接見を含めたあらゆる刑事事件の技術について研究・経験を積んでいます。
接見、およびそれに続く弁護活動をご希望の方、当事務所までご相談ください。