傷害事件での弁護士ご依頼 飲酒

 日頃からお酒を飲む人には、多かれ少なかれ、お酒での失敗があるものです。

酔って刑事事件になっても許される?

「お酒に酔って覚えていない」という話も、しばしば聞かれます。
 覚えていないのが飲み会の席の会話内容であればいいのですが、お酒に酔ったまま人に危害を加えてしまえば、たちまち立派な刑事事件になってしまいます。

 さて、傷害事件で逮捕されてしまったけれども、お酒に酔って覚えていない場合はどうすればいいのでしょうか。
 「お酒に酔って覚えてない」からといって、直ちに責任を免れることはできません。大量にアルコールを飲んで心神喪失の状態にあるなどの場合には責任を負わない場合もありますが、それは相当難しいものです。
 しかし、逆に、本当はやっていないから覚えていないのに、あらぬ疑いをかけられている、という可能性もあります。ですから、覚えていない罪を認めなければならないわけでもありません。

弁護人がやるべきこと

 このように、飲酒の影響で覚えていない事件は、どのような理由で覚えていないのか、本当に本人が行った罪か、きわめて微妙な判断が要求される場合があります。
 まず、弁護士を選任し、本人の話をじっくり聞くことが重要です。そして、一緒に飲んでいた同僚など、事実関係を知っている人にアクセスし、情報を収集するのも弁護士の役割です。
 そして、本人が行ったことが間違いない傷害事件であれば、被害者への損害賠償などを早急に行います。本人が行ったか不明な場合などは、捜査機関の取調べによって自白(罪を認めること)を強要されないよう、助言を行います。

 このように、「お酒に酔って覚えていない」事件は、単純そうに見えてきわめて慎重な判断が要求されるものです。
 弁護士による専門的アドバイスが不可欠です。

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