刑事事件の法律相談にこられる方の相談内容にはいろいろな内容があります。
容疑をかけられている方,既に逮捕されてしまった方,裁判が進行中の方,第1審判決に不満がある方などです。
逮捕されていない段階の弁護活動
本日は,逮捕されてない段階の方の相談についてお話しします。
犯罪に関わってしまって逮捕されるかどうか心配な場合や,あらぬ疑いをかけられて警察から事情を聞きたいと言われている方などがいます。
このような場合に弁護士に相談するか,するとしてどのようなことを聞けばよいかについてお話しします。
① 少しでも早く相談する
犯罪の容疑をかけられている場合,少しでも早く弁護士に相談し対応方法のアドバイスを受けることをお勧めします。犯罪に関わってしまった場合でも,示談をすることで逮捕を防いだり,あるいは無実を主張する場合でも,証拠を集めておくなど,事前に対応すべきことがあるからです。
② 経緯を整理しておく
誰に何をしたのか,なぜ疑われているのか,どのような人が関係しているのか,どのような証拠があるのか,など経緯を整理しておくことが弁護士に相談する上でスムーズな法律相談のために重要です。
③ 弁護士には見通しと弁護活動の内容,費用を確認する
法律相談では,事情を説明したら,どのような可能性があるかの見通しを聞いて下さい。刑事事件に精通した弁護士であれば具体的な見通しが聞けるはずです。
そして,弁護士に依頼した場合に具体的な弁護活動は何をするかもきちんと聞いて下さい。もちろん,費用についても確認しましょう。弁護士の費用には,主に着手金と報酬,実費がありますが,着手金での弁護活動の範囲,追加着手金の有無などは事前に明確にしておいてください。
④ 複数の弁護士の意見を聞く
最近は刑事事件の経験が少なくても刑事事件専門であることを宣伝する弁護士がいます。できれば複数の弁護士に相談し,信頼できる弁護士に依頼しましょう。